「ほら!最初の元気はどした?」完全にマウント…いや、それ以上の体勢になったナオミが聞く。

 下になった男の胴回りより遥かにボリュームのあるナオミの太股は男の右腕も封じてしまっていた。

「た…た、体格が違いすぎ…」下になった男が情けない声で訴える。

「『体格差はかんけーねぇ、要はテクだ』とかのたまってただろ?おい。自分より小柄なやつにだけ言ってたわけか?」

 顧問のナオミが来る前に自分より小柄なレスリング部員をいたぶっていた男は散々講釈をたれていたらしい。抜け出した部員が顧問のナオミを呼びに行き、男は駆け付けたナオミにあっという間に組み伏せられた、というわけだ。

「す…すみません…ま、間違って…」あわてて取り繕おうとする。

「いいや。間違ってないよ。体格差をカバーするのにはテクニックがいるさ。ここから御自慢のテクを披露してくれるんだろ?」

「そ…そんな…」男は泣きそうになる。

「ハンデとして攻撃はしばらく待ってやるよ。さ、早くしないとこの腕で…」ナオミはゆっくり左腕の筋肉を大きく盛り上げる。力こぶはゆうに男の頭部ほどの大きさがある。それを見て男はさらに青ざめる…。

「すす…すみません!すみません〜!た、助けて下さい〜!」ついに泣きながら謝る男…

 レスリング部に入部希望だった彼は前の学校では優秀な選手だったらしく、天狗になっていたようだ。この後ナオミにこんこんと説教され、まじめになった様子(^_^;A

 ナオミ曰く、「オリビアが先に見つけなくって良かったよ。え?だって死んじゃうよ、あんな生意気な事言ってるの聞いたらオリビア喜んで相手しちゃうから。そんなことになっちゃったら乗られただけでぺちゃんこでしょ?

 その男の子、この話を聞いてさらにびびり、実際にナオミ以上のサイズの人達を見てさらに腰を抜かした(^_^;A

 

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